静岡の取り組み
2016.07.22

オープンイノベーション静岡、アドバイザーと中堅企業経営者が真剣勝負
新規事業か、本業強化か、見直す絶好の機会に(2/2)

西山工業、企業方針を見直し顧客満足度を重視する経営を目指す

西山工業 代表取締役社長 小林公一 氏
西山工業 代表取締役社長
小林公一 氏

西山工業(静岡県富士市)は、冷熱機器、加熱機器およびその応用製品の開発・製造を行う中堅企業である。これまで同社はOEM/ODM製品の販売や下請加工を手掛けてきた。そこで長年培った技術力をベースにオリジナルのコーヒーマシンや冷水機の販売を展開している。アドバイザーには、コーヒーマシンなどの自社製品の拡販方法やサービス体制構築、そして当社の企業方針について意見を求めた。同社のプレゼンテーション後に以下のようなアドバイスが行われた。

アドバイザー:これからの時代、新しいブランドを構築するのは大変なこと、調査してみると、コーヒーマシン市場は、家庭用・業務用それぞれ大手企業の力が強く競争が激しい。自社ブランドで販売するためには、認知度を上げると共にメンテナンス体制を構築することが大切。メンテナンスができなければ顧客は信頼して買ってくれない。

アドバイザー:コンサルティングから設計・運用まで専門のアレンジをするシステム・インテグレータへの営業を強化したらどうか。認められれば、全国のレストランなどへの展開が期待できる。

アドバイザー:従業員は良いものが売れると思っていることが多いが、実際は逆。売れるものが良いものであるとの認識を持つ必要がある。社内でよく話し合い、ベクトルあわせをしっかりやり、同じ方向を向いて取り組んでいくべき。

アドバイザー:企業戦略の策定は弱みの分析だけでなく、強みの分析と両輪で進める必要がある。弱みを改善するよりも強みを伸ばしたほうが、利益につながりやすい。御社の強みは「西山に頼めば何でもできる」ということだ。

こうしたアドバイスを受け、西山工業代表取締役社長の小林公一氏は自社の企業方針を見直した。下請けをベースとし、徹底的に御用聞きにまわり、西山の技術なら大丈夫と信頼される会社づくりに向け、顧客満足度を重視する経営を目指している。

技術革新が激しく、しかも大手製造業の海外移転が進み、産業構造自体は大きく変化しつつある。長年、大手企業の下請けとして事業を展開してきた中堅・中小企業にとっては、この不確実な時代を生き残るのはそう簡単なことではない。会社の生き残りをかけ、これまでの技術をベースに新規事業を立ち上げたいという企業経営者の気持ちは理解できるものである。しかし、販路を含め新規事業を立ち上げるのは簡単ではない。
アドバイザリー・ボードはアドバイザーと中堅企業経営者の真剣勝負の場である。時には厳しい意見も飛び交う。しかし、孤独な判断を迫られる経営者にとって経験豊富なアドバイザーの意見は、新たな気づきを生み、有益な示唆を与える。

【株式会社榛葉鉄工所】

代表者 代表取締役社長 榛葉 貴博
所在地 静岡県掛川市本所650番地
設立 昭和43年2月
資本金 40,000千円
従業員 200名
事業内容 オートバイ用マフラーおよび排気系関連部品製造
農機、建機用排気系部品製造/パイプ、板金加工、溶接/試作
URL http://www.shinba.net/index.html
紹介記事 http://www.oi-s.com/business/shinba20160331_01.html

【西山工業株式会社】

代表者 代表取締役社長 小林 公一
所在地 静岡県富士市天間177番地の2
設立 昭和35年5月
資本金 97,500千円
従業員 202名
事業内容 冷温熱応用機器開発・製造、プレス板金加工、
電気機器の印刷基盤ソフト設計・政策・組立加工など
URL http://www.nishi.co.jp/

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