ビジネス
2018.03.30

ダイワ・エム・ティ、秋田新幹線やボーイング787の樹脂型
慶応義塾大電気自動車「エリーカ」のモックアップを手掛ける(1/2)

ダイワ・エム・ティ(静岡県富士市)は、自動車向けにデザインモデルや樹脂型、内装設備機械を手掛ける中堅企業である。規模はさほど大きくないものの、その技術力は業界内で高い評価を受けている。その結果、秋田新幹線の樹脂型や慶応義塾大学が開発した電気自動車「エリーカ」のモックアップモデル等の案件を受注してきた。このほかにもボーイング787胴体部分の補強部材の樹脂型も製作している(図1)。

ダイワ・エム・ティ代表取締役社長の和久田惠子氏は、こうした案件を受注できた理由として、100年前に始めた船舶エンジンの木型作りから受け継ぐ職人気質の丁寧な型作りや、自動車内装部品大手の河西工業との40年以上にわたる取引実績を挙げる。

図1●ダイワ・エム・ティの樹脂型やモックアップモデルが使われた乗り物
図1●ダイワ・エム・ティの樹脂型やモックアップモデルが使われた乗り物

強みは樹脂型と多機能型圧着機を一体で提供できること

ダイワ・エム・ティの主力事業は、ドアトリム用真空成形樹脂型(図2)とその型と対をなす内装設備機械「多機能型圧着機」(図3)の製作である。型と機械で売上全体の約7割を占める。ドアトリム用真空成形樹脂型とはドアトリムの芯材に表皮材を圧着するための型であり、ドアトリムの芯材と表皮材を挟み込むための上型、下型から構成される。型には微小な穴が形成されており、その穴を通して真空引きしながら芯材に表皮材を圧着することで型の模様(シボ)を表皮材に転写する。

一方、多機能型圧着機は、ドアトリムを製作するための圧着、木目込み、巻き込みの3工程を1台で処理するための機械である。ダイワ・エム・ティが開発した。自動車用内装部品のドアトリムは、外観の意匠性を高めるために表皮材に木目込み(表皮材に形成される溝)などの装飾が施される。木目込み工程は、ドアトリムに形成された木目込み溝に表皮材を圧入するための工程である。巻き込み工程は、表皮材の折り返し端末部分を芯材周縁部の裏面に巻き込むための工程である。従来は、それぞれ別の機械で処理していた。

「当社の大きな強みは圧着型・木目込み型・巻き込み型と多機能型圧着機を一体で提供できることにある」と、和久田氏は説明する。通常、これら設備を量産に使用するには、型と圧着機それぞれを微調整しなければならない。ところが以前は型を製作する企業と圧着機を製作する企業が違っており、微調整に時間がかかっていた。両者を製作できるダイワ・エム・ティは、その微調整を社内で完結できる。その結果、同社は顧客の生産時間の短縮やコスト低減に大きく貢献し、顧客から高い評価を獲得した。

図2●ドアトリム用真空成形樹脂型
図2●ドアトリム用真空成形樹脂型
図3●多機能型圧着機
図3●多機能型圧着機
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(株)ダイワ・エム・ティ 事業概要資料

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