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2016.03.18

パルステック工業、部品不良の一つの原因「残留応力」を測定するポータブル型X線測定装置を開発(2/2)

製品販売だけでなく、レンタル・サービス、測定サービス事業を通して次の柱に

現在、μ-X360nの多くがギア、サスペンション、クランクシャフトといった自動車部品の残留応力の測定に使用されている(図3)。自動車業界では燃費向上を目的に、部品の軽量化や高強度化が進む。軽量化と高強度化を図ったうえで部品の品質を担保するため、残留応力を測定しようとする動きが出てきていると鈴木氏は言う。ただし、この装置を製造ラインに組み込むには解決しなければならない課題もある。現在90秒の測定時間を、製造ラインのタクトタイムに合わせて20秒以下に短縮する必要がある。

図3●残留応力の測定事例 (左)はクランクシャフトの測定例、(右)は橋梁の測定例
(出所:パルステック工業HP)

μ-X360nの価格は約1000万円。付加価値が高い製品を作る工程でないと導入するのは難しい。適用分野として自動車分野以外の輸送機関連分野(鉄道、船舶、航空宇宙など)の部品や発電設備、構造物などの保全が挙げられる。同社はμ-X360nを製品として販売するだけでなく、レンタル・サービスや測定サービスにも展開している。実際、橋梁の鉄筋、タンカーの船底の溶接検査、化学プラントの配管等の残留応力の測定を請け負っている。

残留応力の問題に対する技術者の認知度はまだ低いのが現状だ。「μ-X360nを購入していただくまでには時間がかかる。しかし、残留応力を測定する必要性が理解されればμ-X360nは必ずブレークするはずだ。製品販売、レンタル・サービス、測定サービスを通してμ-X360nを次の事業の一つの柱としたい」と鈴木氏は語る。

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ポータブル型X線残留応力測定装置「μ-X360s」(パルステック工業株式会社)

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